もう読まれた方も多い本かと思いますが、 今日はこの一冊をご紹介。
原著タイトルは「The White Book」 。
文庫版ではなく、新書で読むことをおすすめします。
扉をいれると7種類もの異なる紙を使用した贅沢な装丁です。

それぞれの紙独自の手触り、色、匂いを楽しみながら・・

その上に、彼女の詩的な文章。文章に漂う静けさ。
他に出てくるモチーフは、霜、凍る、濃霧、闇、月、 グレー、氷、
そして、生きる、死ぬ、孤独、といったものたち。
彼女の文章ならではかも知れません。

「長かった一日が終わると、沈黙のための時間が、必要だった。 暖炉の火の前に座ったときにひとりでにほうなるように、 沈黙のわずかなぬくもりにむかって、 こわばっていた手をさしのべ、広げる時間が」
私たちは、いつも色々なことを考えすぎてしまっています。 過去のこと、未来のこと。
人のこと、周りのこと、職場のこと。
仕事のこと、自分がどう思われているかについて。
自分以外のことについて考えている割合がどれほど多いでしょうか?

読むことで無心になり、心を鎮める。
私たち人間は、あまりに考えすぎ、あまりに周りに同調しようとしすぎ、周りにいかに好かれるかに気を向けすぎていますが、
本と向き合う時は、自分がどんなことを思うか、自分が何を感じるか、自分と本の間だけの対話の時間。
それは、精神的にもとてもよい効果をもたらします。
これはそんなのなかでも、とりわけ静謐な時間のお供に合う一冊です。
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