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蕎麦をカラダにとりいれる

蕎麦をカラダにとりいれる

暑い、暑いと言いながらも、確実に四季は変わりゆく。

日が短くなってきて、奄美大島では明るくなるのが遅くなってきました。

長野県北信でも、戸隠、信濃町、白馬村で蕎麦の白い花が咲いているのを見られます。

戸隠が有名ですが、長野県内での生産量は信濃町が2位と多いんですよ。

ヘルスカウンセリングをしていると、やせるために蕎麦を食べるようにしたという話が出てきます。確かに蕎麦はヘルシーと言われていますよね。今日は少し蕎麦のことを振り返ってみたいと思います。知って食べるとおいしさ倍増!?ダイエットにも有効活用できるかもしれません。

確かに、そばは白米やほかの主食に比べると、GI 値(糖質の吸収度)といって、摂取2時間までの血液の糖濃度を測定した値、つまり糖の吸収されやすさが低く、低GI食品といわれます。ですが、糖質や炭水化物は決して少なくありません。(蕎麦の種類により値は異なります)食物繊維が吸収を阻害してくれるとも言われています。

GI

下の表を見ると、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、そしてルチンの多さが目立ちます。ビタミンB1、B2も値は小さいですが、白米に比べると倍になっていますね。炭水化物や糖質は白米より少ない反面、脂質は多くなっています。二八そばの場合、2割小麦粉の栄養素が含まれることになるので、十割そばに比べると、炭水化物、糖質、エネルギーは増えることになります。

soba eiyou

主な栄養素の役割を知っていますか?

 ビタミンB1 疲労回復や糖質の代謝に関わります。

 ビタミンB2 皮膚や粘膜の再生に関わり、脂質の代謝を助けます。

 カリウム 細胞の浸透圧を正常に保ち、Naを体外に排泄したりします。

 マグネシウム タンパク質の合成に関わります

 食物繊維 腸内環境の改善に関連します。血中コレステロールを吸着し体外に出すため、

      コレステロールの低下や血圧上昇を予防します。

特に、ルチンは白米にも含まれません。

ルチン ポリフェノールの一種。血液サラサラ。毛細血管を修復する。抗酸化作用(コラーゲンの生成を助ける)、毛細血管の修復、血液サラサラ、ビタミンC吸収促進などの作用があり、高血圧予防、老化防止にいい!などと言われています。

soba kurumi

ダイエットをしたいときに、いつも白米やラーメンを食べているところを、そば(できれば10割そば)に変えるのは、有効かもしれません。「重ね」を注文したり、てんぷらを注文していると、炭水化物なども2倍になってしまうのでご注意を。

そば湯は飲まれますか?私はそば湯も大好きです。お店によって味が違います。そば湯の栄養素はどうなんでしょうか?!

水溶性の栄養素(ビタミンやカリウム)が溶け出しているので、しっかり栄養素が含まれていることになります。ナトリウムやカリウムの制限がある腎臓病の方は注意が必要かもしれません。

ただ、ルチンは水に溶けにくい天然のルチンがそばには含まれているとされるため、そば湯には含まれていないと考えられています。

そばには食塩も含まれており、そば湯にも溶け出していると考えられます。高血圧治療をされている方は注意が必要かもしれません。

いずれにしても、ものすごく沢山飲むことはありませんよね(汗)。

soba flower Hakuba 2

<カラダのために気をつけたいこと~そばの楽しみかた>

・つゆを飲み干さない:私もやってしまうのですが、つゆに調味料が多く入っており、糖質を採る可能性があります。

・天ぷらを食べる場合、かき揚げ(つなぎに小麦粉を多く使用するため)、かぼちゃ(糖質が高い)、なす(揚げるときに油をよく吸ってしまう)などは避ける。

・他の栄養を補う:タンパク質を補充するために、鴨肉などをトッピングに追加する。また、山菜を追加すると、食物繊維が豊富でよいと考えられています。ミネラルが不足しがちな人は、そばを取り入れるとよいかもしれません。

 

ところで、上の蕎麦の写真ですが、「くるみ蕎麦」といって、長野県でも東信地方(東御市・上田市・千曲市)で食べられています。くるみの生産量は長野県が全国一、そのなかでも東御市で盛んです。私も長野県に暮らして初めて食べるようになり、以後すっかり好きになりました。このお店は(千曲市信州そばわきゅうさん)くるみ(甘辛く味付けされたくるみ玉)をお好みで少しずつつゆに溶かして食べるものです。お店によって少しずつ違います。

(この味付け・・・黒糖などが使われていそうな?糖質プラス?)

夏の暑い日、冷たい盛りそばを食べに行きたくなりますよね。信州へ足をお運びください(ついでに宣伝)。

最後にテーマから外れてしまいましたが(?)私たちのカラダは口に入れるもの、環境から受けるストレス、植物やほかの動物たちからいただくエネルギー(仮にこのように表現しておきます)などからできています。カラダによいものを適度に取り入れてあげましょう。