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猛暑が続く・・

猛暑が続く・・

猛暑が続きますが、まだ7月になったばかり。体調管理が大変な時期。今日は熱中症のお話をしておきたいと思います。

 「ちゃんと水分を採っているから、自分は大丈夫」と思いがち。私も過去に何度か熱中症の初期症状を経験しました。ほてりが続いて、頭がくらくらしたり、頭痛がしたり。気分があまりよくなく、とにかくだるい。反応が鈍くてボーっとしてしまったりして、急いで冷水のシャワーを浴びて体を冷やしました。

いつもと違う、と思ったら熱中症を疑って、早め、早めに対処していきましょう。

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小児用に作成されたものですが(佐久病院)、大人にも適応できるので、参照してくださいね。厚生労働省でも特設ページがあり資料をまとめていますので、ご参照ください。(「熱中症、厚生労働省」で検索可)https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000116133_00001.html

熱中症は<環境・からだ・行動>の3つの要因からなるといわれています。ですから、予防するためには、この3つの要因に対処が必要です。

環境の要因:温度・湿度が高い、風が弱い、日差しが強い、締め切った屋内・エアコンがない・急激な暑さ

からだの要因:高齢者・乳幼児・肥満気味の方、低栄養状態である、脱水状態にある(下痢など)、二日酔い、寝不足

行動の要因:激しい筋肉運動、久しぶりの運動、長時間の屋外作業、水分補給できない

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                        (厚生労働省資料より)

これらの要因(原因)となることを避けることで、予防ができるということですね。

暑熱順化のために、日常生活で運動や入浴により少しずつ汗をかくようにしていくとよいといわれていますが、これは暑くなり始める前にする必要があります。

中医学では、熱中症は「中暑」による症状と言われています。

つまり、邪気(病を引き起こすとされるもの)のうち、
「暑邪(しょじゃ)」と呼ばれる夏の暑さの邪気が原因によって引き起こされるということです。「暑邪」の特徴として、①炎熱の性質を持つ②津液(しんえき)と気を損傷する、とされています。津液というのは、体内のすべての正常な水液の総称で、胃液・腸液・唾液・涙・鼻水などすべてを含みます。津液や気は血と同じく人体を構成する生命活動を維持するうえで基本的な物質とされています。症状は、発熱、心煩、口渇、発汗、尿量減少、息切れ、倦怠感などということで、熱中症の症状も包含されるようなかたちです。

中国では夏、屋外のあちこちですいかを食べる人々の姿を見かけることができますが、これも予防のための昔ながらの生活の知恵なのでしょう。南国のフルーツもやはり、その環境に暮らす人々に合った食べ物。気候変動により日本は昔なかった暑さに見舞われるようになりました。南国のフルーツはなかなか手に入りませんが、本来はこのような暑い気候の地域で未病効果のある果物なのでしょう。そのほかの食材では豚肉、うなぎ、長いも、トマト、キュウリ、なつめ、穀物類、イモ類、豆類などが中医学的にもよいとされています。

まだまだ暑さもあと2か月、気をつけてお過ごしください。